税理士がマーケティング力を身につけると、顧客獲得もクライアントの売上支援も変わる
税理士事務所を開業したい。
このように思っている税理士を対象に、競争が厳しい業界の中で勝ち抜くために、どのような開業プランを作ると良いのか、その一つのポイントであるマーケティング力を強化する必要性について解説します。
すでに開業している税理士の方がアドバイスを受けたいというのも大歓迎です。
それでは、今回の解説もしっかりとお読みください。
税理士事務所を開業しても、「なかなか新規の顧客が増えない」「同業の税理士との差別化が難しい」と感じていませんか?
実は、マーケティングの知識を持つことで、この2つの悩みを同時に解決できます。自分の事務所への依頼を増やしながら、クライアント企業の業績向上にも貢献できる、そんな「選ばれる税理士」になる道が開けるのです。
なぜ今、税理士にマーケティング力が必要なのか
税理士業界は、価格競争と差別化不足による集客難が深刻化しています。
日本税理士会連合会のデータによると、税理士登録者数は年々増加しており、中小企業をターゲットにした競争は激しさを増しています。ただ「会計・税務をやります」と伝えるだけでは、見込み客の目に留まりません。
一方、マーケティングを学んだ税理士は、次のような強みを持てます。
- 自分の専門分野・強みを「言語化」して発信できる
- ターゲット層(業種・規模・課題)を絞り込み、響くメッセージを届けられる
- Webサイトや口コミを通じて、寝ている間にも問い合わせが入る仕組みをつくれる
マーケティング力で「顧問先の売上」にも貢献できる
マーケティングを知る税理士は、数字を見るだけでなく、クライアントの「売上をつくる力」を支援できます。
たとえば、試算表や決算書を分析しながら「この商品の粗利率が低いのは、価格設定ではなく集客コストの問題では?」と指摘できる税理士と、数字を報告するだけの税理士では、顧問先から見た価値がまったく異なります。
マーケティング視点で税理士が提供できる付加価値の例
- 価格戦略の見直し提案(値上げによる利益改善)
- 顧客単価・リピート率向上のためのアドバイス
- 広告費対効果(ROAS)の読み方を顧問先と共有
- 新規事業・新商品の市場性チェック
こうした支援ができれば、顧問先から「この税理士がいないと困る」と思われ、長期にわたって契約が続く関係を築けます。
「選ばれる事務所」になるための3つのマーケティング戦略
差別化・情報発信・紹介の仕組みの3つを整えることが、安定した集客の基盤になります。
① 専門特化で「この税理士に頼みたい」をつくる
「飲食業専門」「医療法人専門」「スタートアップ支援専門」など、得意分野を絞り込むことで、競合との比較がされにくくなります。検索エンジンでも特定のキーワードで上位表示されやすくなります。
② コンテンツマーケティングで信頼を積み上げる
ブログやSNSで、ターゲット層が知りたい情報(節税ポイント・補助金情報・経営改善のヒントなど)を継続発信することで、「この先生は詳しい」という信頼が積み重なります。
③ 紹介が生まれる「顧客体験」を設計する
顧問先が「この税理士を知人に紹介したい」と思うのは、数字の正確さよりも「経営が良くなった実感」があるときです。マーケティング視点の提案が、紹介の連鎖を生みます。
マーケティング専門のMBAコンサルタントとの協業をお薦めする理由
マーケティングは「知っている」だけでなく、「実践できる」かどうかで結果が大きく変わります。
税務・会計の専門家である税理士が、同時にマーケティングのすべてを一人で習得・実践するのは容易ではありません。そこで有効なのが、マーケティングを専門とするMBAコンサルタントとの協業です。
筆者はMBAでマーケティングを専攻し、インターネットビジネス関連の書籍を執筆(ベストセラー)、月刊ネット販売誌にて17年以上にわたり最新のマーケティングノウハウを連載しています。
協業で得られるメリット
- 事務所のブランディング戦略・Webマーケティング施策の立案
- 顧問先へのマーケティング支援メニューの共同開発
- 最新のデジタルマーケティング手法の導入サポート
- 集客・売上向上に関するコンサルティングの副収入化
税務・会計のプロとマーケティングのプロが組むことで、顧問先に提供できる価値は飛躍的に広がります。「もっと顧客を増やしたい」「顧問先の役に立てる幅を広げたい」とお考えの税理士の方は、ぜひ一度ご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. マーケティングは文系の知識が中心で、数字に強い税理士には向いていないのでは?
A. むしろ逆です。データを読む力・論理的思考力は、マーケティングの根幹です。数字に強い税理士は、マーケティングの効果測定や費用対効果の分析を得意とする素地を持っています。
Q. 開業したばかりで、マーケティングに使う時間や予算が少ないのですが?
A. 小さく始められる施策から着手できます。まずは専門特化(ニッチ戦略)とGoogleビジネスプロフィールの整備、月1~2本のブログ投稿からスタートするのが現実的です。
Q. MBAコンサルタントとの協業は、どんな形で始められますか?
A. 最初は現状のヒアリングと簡単な戦略提案からスタートします。費用・スコープは事務所の規模や目標に合わせて柔軟に設定できますので、まずはお気軽にご相談ください。
Q. 税理士が開業する時に、どのような差別化を行うと依頼する企業数が増えるのか?
A. 税理士の開業初期は、「特定のターゲット特化」「クラウド・DX支援」「財務コンサルへの拡張」という3つの軸で差別化を図ると、企業からの依頼が格段に増えやすくなります。記帳代行などの従来型サービスだけでは競合と差別化しにくいためです。